2009年08月22日

どんなところに住みたいか?

理想とする風景を思い浮かべてみてください。

現実をよく知っている人なら、その風景は手に入ります。
しかし、漠然とした夢で、
しかも大草原の小さな家を思い描いた人は、
残念ながら、夢の実現は難しいかもしれません。

田舎暮らしをテレビや情報誌だけを見て憧れていると、
現実とのギャップを埋めることが困難になります。

テレビや情報誌は、
良いところだけを紹介している場合が多いからです。

テレビは、住宅関連の会社や田舎暮らし推進なにやらが
スポンサーになっている場合が多いです。

情報誌にしても、
不動産会社が広告をたくさん出しているので、
悪いイメージを与えるようなことは、書きにくいのです。

そんな情報だけで、
何も知らない土地へ来ると失敗してしまいます。

そういう私も同じような夢を描いて、
今の土地に決めてしまいました。
たまたま失敗ではなかっただけのこと。

では、どうすればいいか。

ここだと思う土地へ何度も足を運び、
地元の人に声をかけることです。
何でもかまわないから、話をすることです。
すると、少しずつその土地のイメージがわいてきます。

そして、歩くことです。
自分の暮らしを思い描きながら、
ぶらぶらと長い時間をかけて歩くのです。

ある程度見てまわったら、
車で周辺をまわることをお奨めします。

周辺の風景も自分の理想に近いものかどうかを見ます。
なにしろ田舎では、ほとんど車で行動しますから。

つけ加えておくと、
自分が住もうとする場所は良くても、
車でまわってみると、産廃処理場があったりします。
処理場は必要なものですが、
できれば避けたいですよね。

それにもうひとつ。
客観的に、冷静に考えることです。

風景が美しい、というだけで惚れ込んではいけません。
できれば、季節ごとに訪ねてみることと、
朝から夜までの状況を観察することです。

車がどれほど通るのか。
周辺に高速道路はないか。あるなら、音は聞こえるのか。
飛行機は飛んでいないか。鉄道は近くにないか。
音はどうか。細かく見ておいた方が、後悔しません。

私も別の土地で家を決めかけていたのですが、
ちょっと離れたところに線路があり、
1日に2、3本貨物列車が通っていたので、
そこはやめました。

それくらいどうってことないでしょ、
と思われる方もいるでしょうが、
やはり気になることは避けた方が良いのです。

それに、日に2、3本というのは、
不動産屋さんが言ったことで、
自分で調べたわけではないのです。

また、列車の本数や時間はいつ変更されるかわからない、
ということも考えました。
もし夜中に貨物が走ったら……
それくらい慎重にした方が、
後で腹を立てるよりいいでしょう。

実は私もひとつ失敗がありました。飛行機です。
現在の町(当時は村)へは
何度も足を運んでいたのですが、
飛んでいるのを見たことも、
音を聞いたことも無かったのです。
それが、引っ越してからわかったのです。

天候によって、たまにですが上空を通過するのです。
しまった、という感じです。
許せる頻度なので、気にはしていませんが。

やはり、徹底的にその土地を分析することが大切です。
夢を壊してしまうような言い方ですが、
調べるにこしたことはありません。
一生住むところかもしれないのですから。

という私ですが、
また将来は別の土地へ移るかもしれない、
と考えています。

私みたいな“ふらふら”とした人は、
細かなことを考えるより、
イメージだけで選んでもいいかもしれませんね。
ちょっと矛盾しますが。

自分の暮らし方がイメージに合っていれば、
まわりの細かなことは許せてしまえる、
ということもあります。

それは、みなさんの性格によりますので、
どちらがいいかは、私には言えません。
が、覚悟を決めて田舎へ移るのですから、
それなりに慎重になった方がいいとは思います。
ほとんどの方は、終の住処を探しているはずですから。

なんて面倒なんだと思われた方もいることでしょう。
でも、失敗して都会へ戻るよりはいいでしょ。
夢はそんなに簡単には手に入りません。


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2009年08月16日

田舎の良さを知ると……

田舎は、自然がいっぱい。自然の中にいると、
キレイな空気と景色とフィトンチッドで心が洗われます。

都会の空気と雑踏で汚れた心を
さっぱりと洗い流してくれます。

アウトドアのブームで、
自然の中に入ったことのある人なら、
すこしはその気分を味わったことでしょう。

しかし、1、2日いたところで自然の良さ、
言い替えれば、自然が人間に与える力のすごさを
理解することはできません。

人間本来の姿というのか、
自然と共に生きて来た動物としての
本能が目覚めるのです。

なんて書くと、すこし大袈裟かもしれませんが、
生き方さえ変えてくれるような気持ちになるのです。

田舎で暮らす一番の良い点は、これかもしれません。
このために、私も田舎に来たような気がします。

ただ、”都会に疲れたから田舎へ“という考えでは、
生きて行くことさえムリです。
田舎だって、疲れることはたくさんあります。

都会では、自分の存在が
とてつもなく小さく見えるのです。
あまりにも人が多く、時間に追われ、
生きるために働かなければいけません。
毎日疲れて帰って、寝るだけ。

元気を出して、休日に遊びに行っても、
人ごみでまた疲れる。
この繰り返しでは、
心が汚れていくのもムリはありません。

田舎では、生きることそのものが仕事なのです。
窓の外を見ても自然。外に出ても自然。
車ですこし走っても自然なのです。
自分が自然の中にずっと存在しているのです。

いやでも四季を肌で感じます。
春になれば、家のまわりは雑草だらけで、
これを抜かなければならない。

ムカデが出て来るので、これも退治。
アリは家の中の甘いものを狙って行列する。
アリに噛まれるととっても痛い。

夏は、虫だらけ。
手足は蚊に噛まれた痕がいっぱい。
草で手足を切ってしまうことも。

畑を作っていれば、草引きをしないといけないし。
ムシ捕りなど毎日のよう。
秋になれば、枯れ葉で庭が埋もれてしまうほど。
雨どいもつまります。

枯れ葉で焼きいもを……
などと言ってはいられないほどの量です。

冬は寒い。と言っても、地域差がありますが、
山の中はとんでもなく寒いのです。

などなど、本当に大変です。
でも、それが本来の暮らしなのではないでしょうか。
そんな風に思えるようになったのも、
自然の力だと感じています。

こんなことが肌に合わず、
都会へ戻っていく人も少なくありません。
それは、見た目だけで田舎に憧れたからです。
私もそのひとりでした。

テレビドラマの「大草原の小さな家」を見て、
自給自足の生活がしたい、
などと漠然と夢を見ていたのです。

田舎に来てわかったのですが、
自給自足などとんでもない話です。
絶対にできません。

時代が違う、と言ってしまってはそれまでですが、
世の中が、そんなことを受け入れてくれないのです。

もし家を借りたら、賃貸料がいります。
自分で土地を買って家を建てても、固定資産税という、
わけのわからないお金を取られます。

健康保険も年金も結構な金額になります。

子どもがいれば、学校にもお金が……。
そのお金はどこから生み出すのでしょう。
勤めるか、自営で稼ぐのです。

もし、食べる物だけでも自給できたとしても、
いまの世の中、お金です。
夢を壊すような言い方ですが。

まあ、食べ物もすべて自給はムリでしょう。
都会にいて、美味しい物を知っている舌は、
野菜や釣った魚だけでは満足してくれませんから。

確かに自分で作った野菜は美味しいのですが、
そればかりを食べているわけにはいきません。

アメリカ・ペンシルバニアの
ダッチカントリーというところに、
「アーミッシュ」と呼ばれる人たちが
生活しているのをご存じですか。

もとはドイツからの移民なのですが。
彼らの一部は、ほぼ自給自足なのです。
電気を使わず、家畜を飼い、畑を作り、
みんなで助け合いながら暮らしています。

しかし、そんな彼らでさえ、
家畜や作物をお金に換えて、
必要な物を手に入れています。

でも、みなさんが理想とする田舎暮らしの姿に
一番近いものだと思います。
一度、本でも読んでみてください。


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2009年08月13日

田舎はイヤな面が多い。でも……

田舎へ移住して、もう12年。
馴染んだような、そうでも無いような……。

いろんなことがありました。
はっきり言って、イヤなこともあります。
でも、楽しいことの方がやっぱり多いので、
来て良かったと思えるのです。

何がイヤかって?
まず私たち夫婦が
社交的とは言えないことからくるストレスです。

最初のうちは、
いろんな人がもの珍しさで来てくれるのです。
それは親しくなるチャンスだからいいのですが、
都会だったら「なんて失礼な」という行為が多いのです。

朝起きるのが遅かったりした時、
玄関の鍵をちょっと閉めたままにしていると、
裏へまわって突然顔を出すのです。
うかうかカーテンも開けていられない。

また、夜、子どもだけ部屋において
風呂に入っている時、人が訪ねて来ました。
「風呂に入っているから」と子どもに伝えさせると、
「待たせてもらう」と言い出しました。
もう一度、遅くなることを伝えて、
帰っていただきましたが、ゆっくり風呂も入れない。

うちの庭に、山蕗が生えているのですが、
勝手に入って、採っていきます。
悪いとわかっているのか、
「ちょっと採って来たで」と言って、
半分は置いていくのですが。

さらに、ほとんど強制的に寄付金を
持っていかれることも引っかかります。
都会なら断われることも、田舎ではムリなのです。
なにしろ、同じ集落の人や
顔見知りがやって来るのですから。

それに、集会だ、飲み会だといろいろお誘いがあります。
まあ、私たちの集落はそれが少ないので助かりますが。

よく考えれば、まだまだあると思いますが、
慣れて来たのか、あまり思い出せません。

これは、別の集落の話ですが……

ある老夫婦がその集落の土地を買っており、
しばらくして家を建てようとしたところ、
その集落の人たちから、
“来てもらっては困る”と言われました。

夫婦は唖然としました。
自分の土地に家を建てるのは勝手なのですが、
田舎では集落に受け入れられなくては、
暮らしていけません。
夫婦はいまだ土地をそのままに、
移住して来ることができないのです。

「それなら、土地を売るな!」と私は言いたい。
なんて可愛そうな人たちでしょう。
私たちのところは、何の問題もありませんでした。
良かった。

田舎のイヤなところを少し書いてみました。
いかがでしたか。
そんなところでは生きていけない、
と思われた方も多いことでしょう。
でも、私たち家族は楽しく暮らしています。
決して社交的でもおしゃべりが得意でもない
私たちが生きているのです。


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2009年08月12日

まずは、『田舎暮らしの効用と副作用』を。

田舎は、自然がいっぱいで空気がいい、
と思うのは最初だけ。
1年経てば、それがごく当り前のこととなる。

川遊びがいつでもできる。
と思っていると、なかなか行かない。
海まで30分、晩めしを釣りに。
でも、その30分が遠い。

自然の中にいると、
自然遊びをしようとは思わなくなるものです。
もったいない。

じゃあ、田舎に住んでも意味ないでしょ、
と言われるかもしれませんが、そうではないのです。
自然の中で生きることが大切なんです。
土をいじり、虫と出逢い、雑草と闘い、野菜を育てる。
これだけの行為の中に、どれほどの発見・驚きがあるか。

うちの畑には山の土を入れていますが、
木の葉が堆積した表層の土では無いので、
腐養土や堆肥を入れないと野菜は育ちません。

また、虫がいない。これでは、土は肥えません。
しかし、雑草はぐんぐんのびます。
雑草は強い。野菜は弱い。
人間が改良した野菜は、人間が美味しいと感じるように、
虫にとっても美味しく、すぐに食べられます。
肥料を与え、農薬を使わないとちゃんと育ちません。

では、無農薬栽培にはどうするか。
ひたすら雑草を抜き、虫捕りをします。
炭から出来る木酢液を散布したり、
とうがらしを植えて、虫よけにする方法もありますが、
あまり効果がありません。

なぜか野菜づくりの話になりましたが、
こんなことを勉強できるのも田舎暮らしの良い点です。

野菜と言えば、旬のものなら、
ご近所からたくさんやって来ます。
畑は作らなくてもいいかもしれません。
ちょっと、浅ましい。

他に良い点と言えば、天文台に行く必要がない、
プールに行かない、遊歩道を歩かない……などなどです。

それでは逆に、不便なことと言えば、
病院が遠い、学校が遠い、本屋が遠い、
コンビニが遠い(淋しい)、欲しいモノが買えない……
などなど。

でも“まあ、いいか!”で済まされるものばかりです。
通販もあるし、インターネットもあるし。
インターネットを使えると、
それほど田舎の閉鎖性を感じなくて済みます。

みんな田舎へおいでよ!
と簡単に言うわけにはいきませんが、
田舎暮らしにはさまざまな効用があります。
軽い副作用が表れますが、あまり考えなければ、
この薬はとても効き目があります。

なお、処方はお間違いなく。


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2009年08月11日

真実の田舎暮らしを語ります。

「田舎暮らし」
その言葉に憧れを抱いている人は多いことでしょう。

自然の中でのんびりと暮らす。
山や川、海でたくさん遊ぶ。
畑を作って、新鮮な野菜を食べる。
あれこれイメージを膨らませて、
その実現を夢見ています。

私もそのひとりでした。
そして、1997年より田舎暮らしを始めました。
自然の中で生きるという夢が叶ったのです。しかし……

田舎に引っ越すのは簡単なのですが、
入ってからが大変なのです。

都会の感覚でいたら、イライラ、パニックの連続です。
知らないことが多すぎる。
常識が通らない。驚くことばかりです。
やっと最近慣れてきたところです。

移住する前に知っていたら、どんなに気が楽だったか。
というより、知っていたら、
田舎には来ていなかったかもしれません。

でも、後悔しているわけではありません。
苦労以上に、感動が大きいので、良かったのです。

そこで、これから田舎暮らしを
始めようと考えている方に、
私の経験談を聞いていただいて、
田舎暮らしの「予習」をしてほしいのです。

失敗の無いように、じっくりお勉強して、
感動の大きな田舎暮らしとなるように。

私にとっては、「復習」です。
あれこれ思い返して、
これからの充実した田舎暮らしのために、
書いていきたいと思います。


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